製品情報/導入事例
震災から生まれた、
災害に負けない発電機。
レーシング技術を応用した
災害対策専用エンジン
不測の事態に安心な、
素早い自動起動
当発電機は停電を感知すると人手を介することなく自動で素早く(40秒以内)起動、復電時に自動停止するので、不測の事態に頼りになる存在となります。
災害時の自動起動を確かなものにするためエンジンユニットのYGK通商製LPガス専用エンジンには「4点点火式による急速燃焼」を採用しました。
また正弦波インバータの高品質な出力によりPC、精密機器にも対応し、将来的には直流高出力にも対応予定です。
圧倒的な低燃費で、長時間運転を実現
当発電機の燃料消費量は、0.83~0.90㎏/hです。この結果、LPガスボンベ60㎏相当で72時間の連続運転が可能となり、国土強靭化計画の非常用電源の確保時間を満たします。
設置環境に
柔軟に対応
発電機の心臓部となるエンジンユニットは、横幅55cm×奥行36cm×高さ55cm、重量55kg
と、「3kVA出力クラスの非常用発電機として圧倒的なコンパクトサイズを実現しました。
液体燃料を使用するディーゼル発電機は基本的に燃料タンクとの一体化が求められます。
しかし、当社の発電機はエンジンユニットとLPガスボンベを接続ホースでつなぐことで分離設置が可能です。
例えば、エンジンユニットを柱上や建物上層部に設置することで浸水リスクを回避し、LPガスボンベは取替が容易な場所に設置することが可能です。
災害に強い
LPガス燃料
非劣化の優位性
過去の震災時に非常用ディーゼル発電機が作動しない事例が報告されています。その理由は燃料が劣化していたことが主な要因です。ディーゼル発電機は年1回のメンテナンス時に燃料交換を徹底しても時間の経過で燃料劣化が進むので災害発生のタイミングによっては期待される能力を発揮できないリスクを抱えます。これに対して非劣化燃料のLPガスは年1回のメンテナス時に燃料交換をする必要もなくベストパフォーマンスを発揮します。
調達・備蓄の優位性
また災害発生時の燃料調達において、ディーゼル燃料の輸送復旧は相当の時間を要し、液体燃料ゆえに継ぎ足し時の吹きこぼれの心配もあり災害時の取り扱いに難があります。これに対してLPガス燃料はボンベ輸送による補給回復は早く備蓄も容易で「災害に強い」燃料です。
クリーンで低騒音
LPガスエンジンの排気には硫黄酸化物SOxや粒子状物質PMがほとんど含まれず、悪臭もありません。またCO2排出量は一般的な同出力のディーゼル発電機に対して2割以上の削減効果があります。また同出力のディーゼル発電機の低騒音タイプが約80dbに対してRAYPOWER 3kVAは約70db以下 (無負荷7m)の低騒音も実現しました。
導入事例
スペック詳細
名称 | RAYPOWER 3KVA | |
---|---|---|
製品スペック | 外形寸法 | 幅610mm×奥行450mm×高さ1095mm(突起部分は含まず) |
重量 | 約240kg | |
相数・線数 | 単相2線 | |
周波数 | 50/60Hz | |
定格出力電力 | 3.0kVA | |
定格出力電圧 | AC100V | |
定格出力電流 | AC30A | |
運転方式 |
停電時自動切替、停電から エンジン起動まで40秒以内 |
|
連続運転時間 | 72時間(LPガスボンベ30kg×2) | |
騒音値 | 70db以下 | |
メンテナンス | 年1回点検 |
YGK通商株式会社は、陸用内燃機関協会正会員、
日本内燃力発電設備協会準会員
技術評価:国土交通省の新技術活用に関わる「NETIS(新技術情報提供システム)」登録済み
2016.12.19 簡易型非常用発動発電装置(ガス発電式)
KT-160119-A
開発者プロフィール
発電機のエンジン開発は、
モータースポーツ界で有名な林義正が監修
<林義正の経歴>
- 日産自動車の開発エンジニアとして数々の賞を受賞
- 米国デイトナ24時間レースで優勝
- 東海大学の教授時代にル・マン24時間耐久レースに参戦し「スピリッツ オブ マン」を受賞
- 2011年の東日本大震災の後、ゼロベースで災害に強い発電機の開発に乗り出す。
- LPガスを燃料とした「水冷式単気筒エンジン」を開発し、レーシンングエンジン開発のDNAを引き継いだ災害用発電専用エンジンを完成
- 現在はメーカー(一般財団法人 日本陸用 内燃機関協会正会員)の技術最高顧問として最新鋭LPガス発電機の開発に従事主な受賞歴は、Spirit of Le Mans Trophy、科学技術庁長官賞、日本機械学会賞、自動車技術会賞など